長期優良住宅普及促進法スタート
「200年住宅」
という刺激的なキャッチフレーズで福田総理時代に始まった、
「長持ちしする家を造ろう」
という国家的プロジェクトがスタートしました。
長期優良住宅の認定基準は下記の通りです。
弊社が10年以上前から取り組んできた、レッドシーダーのポスト&ビームの設計基準そのままです。
(1)数世代にわたり住宅の構造躯体が使用でき、通常の維持管理下で少なくとも100年程度は継続使用できる措置がとられていることなど、劣化対策ができていること
(2)耐震性(建築基準法レベルの1・25倍の地震力に対しても倒壊しないことなど)
(3)維持管理・更新の容易なこと
(4)間取りの変更が可能など可変性を有すること
(5)バリアフリー
(6)省エネ
(7)居住環境の維持、向上に配慮されていること
(8)住居面積で戸建の場合75平方メートル以上、共同住宅で55平方メートル以上(少なくとも1つの階の床面積が40平方メートル以上)確保していること
(9)将来を見据えた定期的点検、補修に関する計画を策定させていること
簡単に言うと、書類上とか、計算上だけでの判断(まぁ、現実的にはそうするしかないのだが)で、私に言わせれば何の根拠もない「長持ちする家」を国が認定しようとしていると思ってしまいます。
認定したのだから、もし、長持ちしなかったら国が責任を持つのだろうか。
たぶん、誰も責任を持たないでしょう。
まぁ、長くても、30年くらいで問題が多発するのは目に見えています。
大事なのは、書類上ではなく、物理的な根拠を自分の目と耳と肌で確かめることだと思います。
最終的な責任をとるのは自分しかいないのですから。
一応、弊社でも次の物件から、書類上の対応はしますが、その分、費用はかかるし(この部分は、減税とかでペイできるとしても)、一部、逆に仕様を悪い方に変えなければいけない可能性があるので、お施主さんと相談しながらすすめたいと考えています。
ビジネス的には、仕様を悪くしても「対応」しないと、マイナスですけどね。
基本的には、今までも、これからも、
「素人でも見るだけで長持ちすると理解できる家づくり」
を続けていきます。