ログハウス仮設住宅 バーベキュー&ワークショップ
GWの3、4、5の3日間、ログハウスの仮設住宅を建てた仲間と、仮設住宅にてのバーベキュー&ワークショップを行いました。
佐藤部長と風間君、もう慣れたものです。
住民の皆さんにも大変喜ばれました。
そして、食べながらのワークショップ
住んでいる方の生の声を聞いたのは初めてでしたが、予想を遥かに超えるものでした。。
まずは、今、抱えている問題ですが、
「狭い」、「収納が無い」、「使いづらい」などなど、
要するに間取りの件のクレームがほとんどでした。
実は、言い訳になりますが、当時、プレハブの仮設と不公平感を出してはいけないという理由で、プレハブ協会の間取りに準じたものしか出来なかったそうなのです。
要するに、応急仮設ということで、例えれば、縫わなければ行けないほどの傷口なのに、国から渡されたのは「カットバン? 」みたいなものなんです。
「1週間でもいいから、国や県の人たちが家族を連れて暮らしてみればいいんだ!」
と切実な声もありました。
私もそう思いますけどね。
絶対に無理でしょうね。
当時は、駄目だと分かっていながら、スピードを最優先で、前向きな意見など聞き入れる間もなく仮設住宅を建築してましたから、今になって当時素人でも想像できた問題が次々と出てきます。
言い訳になるかもしれませんが、あの、管総理の国会での
「お盆までには全て完成させます。」
という無責任な発言が元凶だったと思います。
県の担当者も我々も、まさに不眠不休で、リーダーの言う事を聞いてがんばった訳です。
我々も反省しなければいけませんが、そのリーダーは何の責任もとらずにやめた訳で・・・
あれ? 責任をとって辞めたのかな?
また、将来に対する不安については、さらに切実さを感じました。
要は、話を聞いてみると、国が正確な情報を避難している方達に早く出さない事が原因ではないかと思いました。
誰も責任を取ろうという人がいないからでしょうね。
まさに、日本はリーダー不在の国になってしまいましたね。
仮設住宅から復興住宅へと、福島県は、原発という特別な事情があるため、なかなか複雑で困難な長い道のりを歩まなければなりません。
なかなか、こうした住民の声が政治家や役人のところまで届き、現実に実行になるには、我々が想像する以上に、相当の時間と労力がいるようです。
一人のおじいちゃんなんか、
「国にまかせておいたら、おれらなんか死んでしまうわ!」
と、、、
本当におかしい国ですね。
ということで、こうして皆さんから聞いた要望などを国、県に伝える事も我々の仕事ではないかと思った訳です。
これから、ここが中心となって、年内、各仮設住宅でワークショップをやり、県や国に提言書?として出すそうです。
何はともあれ、我々の仕事は、やはり、「衣食住」の「住」、生活の基本の柱となる重要な部分の一つを任されているんだと改めて実感しました。。
また、これも初めて知りましたが、阪神淡路大震災で仮設住宅で亡くなった死因の一番が肺炎だそうです。
その原因の大きな一つに、住宅の壁(壁の中の断熱材の結露)が原因の「カビ」では無いかという研究結果もあるそうです。
家って本当に人間にとって大事なんだと身にしみて感じました。
福島の復興はまだまだです。。
力を合わせてがんばりましょう!!
おまけですが、おばあちゃんにはかないませんでした・・・
最後になりましたが、皆さん、大変お疲れさまでした。
南相馬、杉田、伊達のみなさん、次回、また段取りして伺いますので、楽しみにしていてください。
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