日本一の工務店グループを目指して その3
「まずさ、0宣言も徹底できないようじゃ駄目!」
「あんなに苦労してやっと作った、どこにも無いにかわドアをどうして使わないの?」
「どこだ、その、0宣言のいいとこ取りしてるとこは!」
「もうさ、そういうところは、やめてもらおう。
俺たち利益が目的じゃないんだから、イイじゃん、本気でやるとこだけ残って日本一を目指せば。」
グループ全社で「0宣言」を掲げたものの、「0宣言」は我々が考えた以上に大変で、なかなか徹底できていませんでした。
人間どうしても楽な方に行きたがるもので、あくまでも、
「お客様に説明し理解していただいた」
という大義名分をもって、本部が指定する以外の「偽物」を使うという、法の網をくぐり抜けるようなことがおきていたのです。
0宣言の家には、建築素人のお客様、いや、建築プロ(利益を追求するという意味でのプロ)から見れば、
「そこまでやらなくても・・・」
という部分があります。
要するに、完成すると見えなくなる部分にも徹底的にこだわっているのです。
「俺は、もう、家づくりで1mmも嘘をつきたくない。」
澤田さんが、いつかの酒席で我々に言った言葉を思い出します。
「プロとして健康に悪いとか、長持ちしないとかユーザーが不利になると知った以上は、努力して極力ゼロにしようよ。」
と、
「俺が現役だったら、こんなめんどくさい事絶対やらないけどね、、」
という落ちはありましたけど、目は本気でした。