この家は、一代で終わらせるには価値がありすぎる。

長持ちする家をとことん追求し続ける社長のブログ

耐震性について その1

地震に強い家が日本では常識になっています。

東日本大震災以降は、ますます心配ですね。

耐震についてはなかなか専門的な事で難しいのですが、なるべく素人の方にも出来るだけ簡潔にわかりやすく説明したいと思います。


まず、国が作成した耐震基準があり、それには、等級1、2、3とあり、数字が大きくなるほど地震に強い家ということになります。

東日本大震災の時のような震度6強か7程度の地震では崩壊しないが、損傷を受ける可能性があるというのが、耐震等級1です。

「耐震等級2」が耐震等級1の1.25倍、「耐震等級3」が1.5倍ということになります。

これだけ聞くと、耐震等級の数字の高い家を建てたいですよね。


さて、我々がつくる「ゼロ宣言の家」の耐震等級は、一番数字の小さい「耐震等級1」です。

その理由は、「ゼロ宣言の家」は、劣化しやすく有害物質が含まれている構造用合板を床の下地に使用していないからです。

構造用合板のデメリットは、数枚の薄板を有害物質が含まれている接着剤で貼り合わせるので、透湿性能が悪いだけではなく、吸湿性はあるが木材が本来有している放湿性能がないことです。

そのため、湿気を吸うと、吸った湿気はなかなか抜けずに、接着剤の強度が落ちるだけでなく、合板のもう一つの構成要素である木材も腐り易くなるのです。

構造用合板の強度は、あり得ないことですが、経年劣化を全くしない前提で考えなければいけません。

耐震等級は、そんなデメリットがある構造用合板を使用しなければ計算できない仕組みになっているのです。


壁については、構造用合板に変わるゼロ宣言に適合するモイスを使用しているため、計算が出来ますが、床の下地に関しては今のところ、合板以外でゼロ宣言に適合する部材がありませんので計算が出来ないのです。

専用の構造計算ソフトでやると、壁自体はクリアーしているとしても、 床下地に合板を使わないとエラーが出てしまいます。

例え、あらゆる方法を使って実際に震度10?でもびくともしない床をつくっても、合板を使用しない限り、計算する方法がないので、最低の「耐震等級1」にしかならないのです。

また、木と木をつなぐ接合金物もたくさん使わなければいけません。


下記の動画をご覧ください。

奥が合板や金物を沢山使い、がっちり固めた耐震等級2以上、3以下の建物で、手前が耐震等級1の建物です。




当時、どの建築の専門誌や新聞にも、「想定内の結果」と書かれてました。

要するに、耐震等級2とか3でつくるガチガチに固めた木造住宅は、あまり良くないと、現場を知っている建築のプロである我々は知っているのです。

良くないと知っていながら、何故、ハウスメーカーや現場を知っているはずの工務店は、それを推奨するのでしょうか?


では、長くなりましたので、この続きは明日という事で。

スポンサーサイト